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宇宙戦艦ヤマト TV版(39話の予定から26話に削減・ストーリー変更)、劇場版

TV版「宇宙戦艦ヤマト」の初放送は、同時刻放送の他番組が元々視聴率が高かったこと、作品そのものがまだ無名だったことなどの理由で視聴率は散々だったために、放送途中で大幅な削除・変更を余儀なくされ、26話になってしまった。
当初の放送予定だった39話のストーリーで書かれ、TV放送時に発売された漫画本「宇宙戦艦ヤマト」(画:ひおあきら、絶版)について以下に述べる。
左目を眼帯で隠した「キャプテンハーロック」が登場し、自分を古代守だと明かす。TV放送が当初の予定通り全編放送されていれば、古代守は「キャプテンハーロック」として登場しただろう。キャプテンハーロックは仲間達と海賊戦艦に乗っていた。海賊戦艦のデザインは、艦首が沖田艦に似ているがスリムであり、艦首中央に大口径主砲発射口1門があり、艦首上部にミサイル発射口2門を備える。ヤマトでさえ突破をためらった宇宙気流の中を平然と航行していたことから、エンジン出力はヤマトを凌ぐと思われる。ヤマトを幾度も助ける。
ガミラス艦隊はロメル(実際の作品ではドメル)とゲル(実際の作品ではゲール)がそれぞれ率いていてお互いにライバル関係にあった。両艦隊の旗艦は実際の作品に登場したシュルツ艦をややずんぐりにしたデザインの艦。
ゲルはヒス副総統と共に謀反を企てたが、ロメルと部下たちにより一掃された。ロメルを倒したのはキャプテンハーロック。
ドメラーズU、ドメラーズV、新型駆逐艦、ガス生命体、パラノドンなどは登場しなかった。
反射衛星砲は、冥王星基地ではなく機動要塞に搭載されていた。
ドリルミサイルによる攻撃も違う方法であり、ミサイルに載って(!)女性エージェントがヤマトに潜入した。
ガミラス星での戦いも違っていた。ガミラスの総統府は地上にあり、ヤマトの艦底から投下されたミサイル(実際のヤマトシリーズではこのような攻撃は見られない)により壊滅させられた。
イスカンダルから地球へ旗艦する途中、デスラー総統率いる艦隊が特攻を仕掛けてきたが、すんでのところでかわし、デスラー乗艦(旧デスラー艦を参照)はキャプテンハーロックの海賊戦艦艦首砲により葬られた。
スターシアの衣装も実際の作品とは異なり、全身の肌が透けて見えていた。
沖田艦長が亡くなるタイミングも違っていた。
ヤマトの外観も、艦の下半分が実際の放送作品よりも膨らんでいた。
以上の様な変更はあったが、初放送後に人気が急上昇してブームを巻き起こした。SFアニメを日本に根付かせた金字塔的作品。“ ワープ ”の概念をSF作品に取り入れたことにより、宇宙航行における時間のずれの問題が解決された。ヤマトシリーズでのワープは、離れた2点間を結ぶ時空間を文字通り“ 曲げて ”2点をくっつけることで時間を飛び越えて一気に到達する“ トランスワープ ”方式。--シルクロード

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