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Zaurus SL-C750/760 への Squeak インストール

Zaurus SL-C750/760 は 64M バイトのメモリを持つため、公式に配布されている仮想イメージをシュリンクせずに(つまり、ほぼ、機能制限なしに)動かすことができます。以下に、C750/760 で Squeak 3.6 に m17n36 をインストールした状態の仮想イメージを使うための手続きの例を示します。

Squeak(スクイーク)って何さ?あるいは、開発環境なんぞわたしゃ興味ないんだけどね…的状態でありながらも、とりあえずここにたどり着いてしまわれたかたは、山本さんの Fun Fun Fun Squeak!! などのチュートリアルをまず見てみてください。Squeak は、やむなく開発環境と紹介されることが多いですが、実際は、パーソナルコンピューティングをエンジョイするために必要と思われる機能を備えた独自の環境を、ターゲットとなるデバイス上に構築してくれるソフトウエア(広い意味での OS のようなもの)です。

用意するもの

  1. おおしま さんの Linux Zaurus 用 VM
  2. Squeak 3.6 に m17n36 をインストールした仮想イメージ(.image)と対応するチェンジファイル(.changes)
  3. SKK 辞書(S、M、ML、L のいずれか)
  4. Linux Zaurus 用 RomeJiKana + KanaInput とコマンドキーショートカット改変
  5. マウスカーソルと状態インジケータアイコンを表示するためのチェンジセット

m17n36 化した仮想イメージのみで日本語入力を可能にするための手続き

  1. 母艦で m17n36 化した仮想イメージを起動
  2. KanaInputForEucSkkDic36.cs.gz をファイルリスト(file list) で install
  3. CmdKeyShortcut.LinuxZau.cs 、NoHwCursorDeviceTweak.cs をファイルリストで install
  4. Tools フラップより Prefences をドラッグ&ドロップして呼び出す
  5. media をクリック
  6. soundStopWhenDone をクリックしてチェックを入れる(□ → ■)
  7. 左上の ○ をクリックして Preferences を閉じる
  8. デスクトップメニューから「保存」または「別名で保存…」などで保存

C750/760 へのインストール

  1. squeak_arm.ipk および 仮想イメージ、チェンジファイル、SKK 辞書を SD カードなどにコピー
  2. C750/760 へ挿入
  3. Home → 設定タブ → 「ソフトウエアの追加/削除」をタップ
  4. 「ソフトウエアのインストール」ボタンをタップ
  5. squeak をタップして選択
  6. インストールボタンをタップしてインストールを行なう

Squeak の起動

  1. Home → アプリケーションタブ → Squeak アイコンをタップ
  2. SD カードなどにある仮想イメージをタップ

C750/760 で Squeak を使用する際の注意(既知の問題)


KanaInputForLinuxZau には、http://www.is.titech.ac.jp/~ohshima/squeak/multilingual/DoItYourself2.8.tar.gz に含まれる阿部さんの RomeJiToKana.9.cs のうち主要メソッドを改変して使用させていただいております。
--sumim


SKK辞書をJISに変換しなくても使えるようにしたものを作って見ました(KanaInputForLinuxEUC.cs.gz。このcsはご都合の良い場所に動かしていただいて結構です)。思い返せば、あの頃はまだEUCコンバータがなかったのですね。KnoppixとWindows XPで動作確認しています。
久々に使ってみると速くなってますね。変換が馬鹿なのと大きいのは置いておいて、速度的には十分実用になります。単に昔に比べて使っているマシンが速くなっただけなんですけど(Mobile Pentium4 1.6GHz)。
また、ちゃんとした検証はしていないのですが、SqueakNihongo4aでも動くみたいです。--abee

ありがとうございます。反映させていただきました。C7x0 向けのショートカット改変は別にしたほうがよさそうなので分離しました。EUC コンバータのことはすっかり忘れていました。ぼけぼけってか、まだジョブズ的世界に脳みそ束縛されていますね(^_^;)。

L 辞書でもそこそこ反応しますし、なにより L 辞書を我慢できるスピードで読み込めるってのが凄いと思います。もっとも、腐っても 400Mhz ですから当然といえばそうなのですが。--sumim


いちおう、リンク先を変更しておきました。-- Yoshiki

あ、どうもすみません。--sumim

SL-ZaurusにインストールしたSqueakからSqueakを初めようと思ってたんですが、
書いていることの内容がわからずに途方にくれてます……。
とりあえず、PCにインストールしてある程度理解してからじゃないと駄目ってことですかね(苦笑)
ipk一つで終わりってわけにはいかないのですね〜。(^^; -- Kei

そうですね。Squeak/Smalltalk は、一般にそのジャンルに属すと信じられている“言語・処理系”という言葉から受ける印象とは実際はちょっと違った性格を持つソフトウエアです。私自身は、ある種の OS (しかもそれは、Unix とも、旧 Mac OS や Win とも、見た目こそ似ているものの本質は異なり、そして、多くの人がまだ体験したことのないサービスをユーザーに提供する“OS”)ととらえるほうが無難だと考えています。くだんの ipk は、この仮想 OS を Zaurus Linux OS 上で動作させるために必要になる専用の仮想ハードウエアを提供するソフトで、それのみでは意味を持ちません。

この仮想ハードウエアは、x86 や PowerPC とは異なる命令セットを持つ特殊な CPU を持つことが想定されているので、そこで動作するよう用意されるコードもまったく独自のものになります。したがって、OS 本体としては ipk とは別に、この特殊な命令セットのコードで書かれているものが提供されなければいけません。これらを収めたのが .image という拡張子のファイルで、「仮想イメージ」と呼ばれています。PC を前にして Mac OS の入ったメディアが何の意味も持たないのと同様に、また、それ上で動作する OS なしでは PC は只の箱と変わらないのと同様に、Squeak/Smalltalk においても仮想マシンと仮想イメージはつねにセットで用いる必要があります。

ところで、Smalltalk という“OS”が提供する、しかし他の OS には見られない特殊なサービスのひとつに、エンドユーザーレベルで(つまり特別な権限なしに)、しかも運用中の OS を止めずにその機能を改変できること、というのがあります。このサービスをサポートするために、Smalltalk では OS の機能を実現するコードのソース(ここで使われるのがいわゆる“Smalltalk 言語”です)を、ユーザーが閲覧、加筆・修正、拡張できるしくみになっています。この Smalltalk“OS”の構成要素となるすべてのプログラムのソースコードを収め、必要なときに呼び出すことができるように用意されているのが、.changes、.sources という拡張子のついた2つのファイルです。それぞれ一般に「チェンジファイル」、「ソースファイル」と呼ばれています。

そんなわけで、Squeak/Smalltalk を動作させるのには、仮想マシン(ipk)の他に、それが提供する専用ハードウエアでのみ動作する特殊なコードで書かれた OS 本体を収めた仮想イメージが最低限必要で、さらに、OS の特徴であるエンドユーザーによる環境内からの自在な機能改変を利用するには、全ソースコードを収めたチェンジ、ソースファイルが必要になる、というからくりになっています。こんな説明で ipk だけでは駄目だという状況は、おわかりいただけますでしょうか。

たしかにおっしゃるとおり、可能なら Mac や PC でまず Squeak を動かして、それがいかなるものかとの感覚をつかんでから、Linux Zaurus 上で同環境の構築を試みたほうが、よりよい結果を生むようにも思います。ただ、Zaurus からはじめる Squeak 入門というのもチャレンジャブルでおもしろいと思います。幸い、私は Zaurus を持っていますから、分からないことがあればどんどん訊いてみてください。--sumim


早速母艦に、Nihongo5をインストールすることからはじめようと思って作業をしてたんですが、「日本語 Squeak :Nihongo5 のインストール」ページの「4.〜5.」「3.」でつまづいてます……。
「Squeak Multilingualization (->m17n-3, nihongo-5)」が見つからないのは何がまずいのでしょう……。
Packages というウインドウは現れますが、SM Package Loader というウインドウが現われません。(^^;
#向こうのページに書いた方がよければ移動させてください。

まぁ、その前に各地のsqueakページを巡回した方がよさそうですね(苦笑) -- kei


読み回るのは少し分かってからのほうが効率的だと思いますので、どんどん訊いてください。 ところで、日本語はどうしても必要ですか? 個人的にはのっけから日本語版を使うことは(Squeak eToys 利用に限定する必要があるのでもなければ)お薦めしていません。なお、m17n36-3 という Nihongo5 相当のものが別に公開されていて、これは、.sar という Squeak 用パッケージとしてこちらで入手できます。これを、仮想イメージと同じディレクトリに置き、ファイルリストで選択したときに右上に現れる installl ボタンをクリックすることでインストールできます。インストール後は、save and quit で保存して、いったん終了させる必要があります。--sumim

日本語 Squeak :Nihongo5 のインストール」の1.で紹介されているパッケージを展開し、その中に上記の「m17n36-3」を展開しました。

/Squeak3.5-current-win-full/
 +Squeak3.5-5180.image とか Squeak3.5-5180.changes とかいろいろ
 +/m17n36-3.1.sar/
  +install.st とかいろいろ

>>world → open → file list → /m17n36-3.1.sar/install.st を選択 → [install]
を実行してしばらく待ったところで、「MessageNotUnderstood:methodsFor:stanp:」と題したウィンドウが現れます。(--;
とりあえず、[Abandon]を押して終了。
>>world → save and quit
したのちに再起動。
>>world → help → set language
しても Japanese の項目は無し(見込み違い?(;^^) )。
日本語 Squeak :Nihongo5 のインストール」の6.に書かれている Version Notes というウィンドウも開きません……。

う〜ん、「英語版Squeakへの日本語環境インストール」の追記も参照してみて DLした m17n36-3.1.sar.zip を m17n36-3.1.sar にリネームしても[install]ボタンは出てこないですね……。
[open zip][extract all]のボタンが出てくるだけです。

日本語は使いたいですね。さ茂さんの「Squeakで執筆環境を作るぞ!」に興味を引かれたので試してみたかったんですが……。

ちなみにWin2kです。 -- kei@萎え萎え

http:/collab/73 の内容は現状にそくしていないので、ちょっと書き直してみます。しばらくしてからアクセスしてみてください。--sumim

手直し完了しました。これで今一度、トライしてみてください。--sumim

何とか「SqueakNihong5 を日本語化した公式リリース版に近づけて使う」の手法で成功したようです。(^^;
Workspaceで日本語が通ったのでおそらく成功なんだと思います。
後はもろもろの設定をしてZaurusに持ち込んだら動く……のかな?
とりあえず中間報告です。 -- kei

そうです。.image と対応する(同名の) .changes。それと SqueakV3.sources をザウルスに持っていきます。内蔵メモリはいっぱいに使いたいので、外部ストレージにディレクトリ(Squeak VM と一緒でなくても大丈夫です)を掘って、ここにこれら3つを入れておきます。Squeak VM(ipk でインストールしたもの)の起動時に .image を指定してください。--sumim

ただ、XScale 400Mhz 程度では Squeak マシンとしてはかなり非力なので、あくまでも将来のバンプアップを見越したお試し程度に考えておいてください。--sumim

何とかZaurus上でSqueakが動きました。どうもありがとうございました。
……とは言え、日本語の入力をするためのSKK辞書等の組み込みがうまくいかなかったので雰囲気を味わっただけに終わりましたけど……。
せっかく作った母艦の日本語環境でもう少し遊んでみます(^^; -- kei

SKK 辞書の読み込みが m17n36 ではうまくできなかったみたいですね。直しておきました。--sumim

4.のKanaInputForEucSkkDic36.cs.gz が Not Found になってます。(^^; (2/17) -- kei

直しました。--sumim

新しい手順で日本語入力の関係も動くようになりました。
ただ、2.KanaInputForEucSkkDic36.cs.gz をファイルリスト(file list) で install がうまくいきませんでした。
展開した.csファイルを file in したらちゃんと辞書名を聞いてくれました。
#メモしてたら、固まったんでちょっと記憶が間違ってるかもしれませんが。
install と file in の違いって何なんでしょ?

とりあえずこれで、当面の目的は果たせました。お手数おかけしました(感謝)。 -- kei

file in は、別に用意された「file out」という操作で Squeak システムからはき出された Smalltalk コードを評価しながら(つまり、新しいクラスやメソッドを追加しながら)読み込む機能です。このときシステムにはやはり、ユーザーが手を加えるのと同じように改変が施されたと判断され、その改変事項は逐一、現在との差分を管理する「チェンジセット」と呼ばれるデータベースに記録されます。file in のみですと、現在アクティブなデータベースに登録されるのですが、install だと新しいチェンジセットを用意して、そこに登録されるので、複数の file in を行なったときに、それぞれがどんな改変を行なったかについて調べるときに便利なことがあります。以前は、.gz のままでは file in 、install できなかったのですが、3.6 では .gz のままでも file in 、install できるようになったようです。展開してから file in したらうまくいったのは、この新しい機能と多国語化の部分がうまく折り合いがついていないからかなと想像しています。--sumim

はじめまして(実は以前に一度だけカキコしたことがありますが)、katsuと申します。
今回SL-C860を購入しまして(未到着)squeakのインストールに挑戦しようと思っていますが、当方日本語環境はとりあえず必要ないと思っています。この場合おおしまさんのところからsqueak_arm-3.4-2-zaurus.ipk+デスクトップで使っているフルバージョンのイメージ+チェンジファイルをインストールするだけでOKでしょうか?(CmdKeyShortcut.LinuxZau.cs、NoHwCursorDeviceTweak.cs ぐらいはインストールすべきだろうと思っておりますが。私SDカードはまだ持っておりません。実際に試すのは購入後ということになりますが、SDカードのサイズはどれぐらいのものを用意するべきなのでしょうか。--katsu


SD カードサイズは、使用する仮想イメージ(.image)、それとペアのチェンジファイル(.changes)、そしてソースファイル(.sources)が無理なく収まる大きさならお試しには問題ないと思います。本格的に使うに当たっては、仮想イメージとチェンジのペアをいくつか置いておける程度の空きスペースはあったほうが好ましいでしょう。--sumim

SL-C860は主記憶が64MBあるので大丈夫だとは思いますが、もし大きなイメージを動かす可能性があるなら、そのイメージの大きさに応じたスワップを確保できるサイズにした方が良いかもしれません。--abee

アドバイスありがとうございます。アメリカ在住なもので、SL-C860は知人に郵送してもらう都合で到着は9月になってしまうかもしれません。(初Zaurusなので不安と期待入り混じって待っております。)インストールした際にはまたご報告させていただきたいと思います。
話は違いますが"Squeakers"のDVDを購入して見ました。たった8ドル。とても興味深かったです。Squeakは万年初心者で日本のコミュニティの方々もあまり知らないのですが、sumimさんやabeeさんも登場したり(ちらっと写ったり)していたのですか?--katsu


なんとなく遊び場30へ移動してみたりして。--abee

SL-C860にて問題なく動きました。まさに暫定版ダイナブックという感じですね。すごいなぁ。縦に長いメニューになると下のほうが画面から外れて押しにくいのがたまに傷ですが、出先でちょっと遊んだりコード眺めたりするのにはいい感じです。--katsu

よかったですね。MVC というレガシー GUI フレームワークに切り替える (デスクトップメニュー → open... → mvc project )と、さらに快適になります。モーフを使わなくてもよくて、クラスライブラリの散策やちょっとしたスクリプト評価などがメインならお薦めです。MVC だとメニューの問題も比較的容易に対処できるといううれしい副作用もあります。--sumim


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