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ペテロニウス

“趣味の審判者”を自ら名乗るイヤなヤツ。でも、カッコいいんだ、これが。 ネロの前で、ある奴隷が乱暴な主人をやむにやまれず殺した罪で裁かれたとき、一族郎党皆殺しの判決に対して、それを覆したことからローマ人に知られる(好感を持たれる)ようになる。しかし、それを宴会の席で触れられて、当人曰く「実は、そんなこと(奴隷の一族の命を救うこと)はどうでもよくて、そのような虐殺めいたことは、野蛮な属州民族ならともかく、ローマ人の自分たちには似つかわしくないし、自分の美的意識を傷つける。と、趣味の審判者として個人的に皇帝に言ったまでだ」だって。が〜ん。 たぶん、この人は、本当にそれだけのことで判決を覆した(ネロのお気に入り的存在であったとは言え、これはこれで非常に危険なことである)のだと思うよ(笑)。恐るべし。--sumim

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