EXILIM
エクシリム。2002.06.21 にカシオが販売を開始した世界最小、最薄、最軽量のデジカメ(液晶付き。2002.06 現在)。QV-10 の開発者がかかわっているとか。久々にワクワクする嬉しい買い物。気付いた点をまとめてみよう。
- 画質は悪い。
この大きさではよくやっていると言うべきだが、130 万画素として見るとちょっと…。パンフォーカス、単焦点ということを割り引いてもノイズが乗る、色がにじむなど許し難い点も多い。実質、ちょっときれいな 30 万画素と割り切って、640x480 で撮るか、1280x960 で撮ってデフォで 680x480 にリサイズして利用、という用途なら我慢できる範囲かと。画質を多少でも気にする向きは、eyeplate (30 万画素)のサンプルを見て、この程度で上等…と思えないのならやめておいた方が身のためである(笑)。ちなみに上の画像は EXILIM のものではない。EXILIM ではいろいろな意味でこんな綺麗には撮れない。
- 小さい。が、ちと重い。
小ささは文句なし。ただちょっと大きさのわりにずっしり感があるので気になる人は気になるかも。私はポケットにいろいろと詰め込むタイプなので平気。ただ、詰め込んだものと擦れ合って、液晶面やレンズカバーに付くであろう傷がちょっと心配(本体のひっかき傷程度は無視するたち)なので、今のところ傷付き防止にソフトケース名刺入れを暫定的に用いている。将来的には、ケースから出さずに撮影できる専用のものが欲しいかなと。
- マクロ撮影ができない。
QV-10 では切替えがあったが、EXILIM にはない。この容積ではしょうがないと言えばそれまでだが、やはりメモ機として使う機会の多いこの手のデバイスでマクロ撮影ができないのは非常につらい。最低でも 60cm は離れなければならないし、やや広角の設定なのでメモ的撮影は絶望的。レンズ部のディテールを利用してカパっとはめ込むタイプの凸レンズなどがあるといいかなぁ…と思いつつ暫定的に虫眼鏡を購入して使っている。この場合、被写界深度が淺くなるので背景がいい具合にぼけた情緒たっぷりの映像が撮れるというおまけ付き。(結局、100円望遠鏡をばらしてマクロコンバージョンを自作した)
- MP3 再生機能付きを買ったのは正解。
正直、iPod を愛用しているので「 MP3 機能はいらんな」と思っていたが、あっても邪魔にはならない。なにせ常に携帯する動機をあたえてくれる(本末転倒モード)。ID3 タグは英数字にしか対応していないので iTunes に吸い込ませたものをそのままは使えない。SD カードにコピーしたあと、ファイル名を英数字に変えて、playlist.txt に演奏順にコピペして並べておく作業がおっくうだが、いったん済ませてしまえばファイル名のリスト及び演奏中表示はきちんとでるのでよしとしよう(playlist.txt がないときには正しく表示されなかった)。128 MB の SD カードを買ったので、CD 一枚分程度なら入れておいても邪魔にならない。先にも触れたが MP3 ファイルは単純にコピーすればよいので、専用転送ソフトは不要。これは良い。仕様決定者の英断に感謝。ただ、MP3 ファイルを本体操作で削除できないので、緊急時に容量を空けることができないのはNG(最新ファームで隠し機能としてサポートされた模様)。加えて、最初は私も無意味だと思ったが、本体にあるスピーカからも音が聴けるといいかなぁ…とも(ちなみに、当然だが、ボイスレコーダ機能の音声データ内容を聴くことはできる)。連続再生時間は公称5時間半程度とあるが、実験したところバッテリが若いからか、内蔵メモリを使ったからか分からないが8時間はいけるようである。
- ボイス録音機能は録音レベルが低め。
健忘症のわりに指図したがる人間のいる職場なので、この機能は重宝しそう。フル充電で2時間40分ほどの録音が可能だった(要 SD )。よほどのダラダラミーティングでないかぎり対応できそうで心強い。ただ、録音レベルが非常に低めに設定されているので肉声をどこまで拾えるかちょっと不安なところもある。同機能は動画録画や静止画のアフレコにも使われているが、情景を切り取るときに臨場感を出すのには大いに役立つ(音声付き動画撮影例)。音声関係を省いた下位機種という選択肢もあっただけに、我ながらナイスチョイスだったと。
- ユーザーインターフェイスにはもうひと工夫欲しい。
ハード面(ボタンの配置)、ソフト面(割り振りなど)とも総じて良くできてはいる。QV-10 もそうだったが、彼らはよいセンスをしているのだ。ただ、QV-10 からすればずいぶんとボタンの機能が増えた分、機能が割り振られていない遊んでいるボタンがあったり、そのくせよく使うのに呼び出しにくい機能があったりで、機能アップがゆえに採点も厳しくならざるをえず結論としては及第点にはもう一歩。多用する十字キーも構造的に使いにくく、かなりの慣れが必要で、下手をすると誤って画像を消してしまう可能性もあり要注意。
- 電源オン、撮影、画像呼び出しの速度は秀逸。
電源を入れて撮影可能になるまでほぼ1秒。オートフォーカスでないので、フェザータッチのシャッターボタンに触れればすぐに撮影終了。PLAY モードでの前後の画像呼び出しは一瞬、と軽快感は抜群である。起動時に2秒以下の動画か静止画を指定できるが、これをオンにすると当然もたつく。起動時画面に拾得時の連絡先を入れたいが、瞬時スタートアップも捨てがたいとのジレンマにさいなまれている。
- 充電にクレードルが必須なのは勘弁して欲しい。
本体はもちろんこれだけ小さいし、AC アダプタも持ち運びやすいように端子部分の折り畳みが可能な小型なものを同梱してくれているのに、なぜか充電にはごっついクレードルが必要なのである。出張や旅行にはこれを持ち歩け、とでもいうのだろうか…(^_^;)。たぶん企画者は仕事場の机とご自宅を行き来するだけの真面目なお人なのだろう。私のようなちょっと目を離すといなくなるスチャラカ人間ならこんな仕様にはぜったいにしない(笑)。
- 欲しいもの、もろもろ
QV-10 ユーザーとしては対面撮影ギミックを是非。三脚要ネジ穴(要アダプタも許容。2ちゃんねるにもあったけど、USB オスと合体させたネジ穴なんてグッドかも)。潜水用および防水ケース(後者は当面はジップロックかな)。デジタルズーム画像をもうちょっと綺麗に。
とりあえず以上。--sumim
http://www.exilim.jp/
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0621/exilim.htm
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0315/cebit08.htm
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/stapa/0,,9550,00.html
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/toys/0,,9963,00.html インプレス、かぶりまくり!(笑)。
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/todays_goods/0,,9933,00.html
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/todays_goods/0,,9922,00.html
http://www.watch.impress.co.jp/pc/docs/2002/0723/yamada.htm
http://pcweb.mycom.co.jp/digitable/review/2002/exilim/
http://www.zdnet.co.jp/news/0206/07/nj00_exilim.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0203/27/exilim_casio.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0205/14/nj00_exilim2.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0205/14/nj00_exilim1.html
http://www.ficar.com/dgc/digitalcamera/ex_s1/
2ちゃんねる EXILIM スレ情報に従って、マクロアダプタを作成した。総経費105円(税込み。笑)。製作時間30分。--sumim
使用中のソフト名刺入れ(非純正)にも入り、携帯性もまあまあ。--sumim
装着時撮影例(クリックでオリジナル画像ファイル)。
ピンホールで接写時の映像をシャープにする方法も試した。ピントには甘さがあるが、自作マクロコンバージョンに比べて距離をとることができるので大きめの書類の撮影をするときに便利そうである。--sumim
現像済みX線フィルムを利用
| |
装着前 | 装着後 |
カード顕微鏡で 500×、1000×映像も得られる。撮影例はなけなし(^_^;)の頭髪。--sumim
昔の「写ルンです」用に販売されていたステレオアダプタと相性(主にレンズ前にかざしたときの画角)がよく、ステレオ写真もOK。--sumim
ステレオ撮影用アダプタ
カメラの突起部(マイク)と当たる部分を削り、プラスチックフィルムでレンズ部の突起形状をかたどった切り込みを入れ、両面テープで接着した。これをガイド代わりに使い、本体は太めのゴムバンドで固定することができた。--sumim
ステレオ写真館 4点追加(7/14)
偶然、マクロコンバージョンの外径と単眼鏡の接眼部にあるラバーのくぼみの内径がほぼ一致することを発見。単眼鏡をレンズ前に固定し、手で固定するよりずっと安定したズーム撮影が可能であることがわかった。--sumim
なにげに付けたらぴったり!
純正ケース(ジャケット。ソフトケース・タイプB)を購入した。2重になっていて、表層のを剥がすとケースに入れたまま撮影できるようになっている。パネル側にも液晶やボタン位置に穴が空いているので各種操作にも支障ない。しかし本体に固定するための仕組みがないので(ケース内側とカメラの間には微妙な接着感があり、そうそうはないと思うが)、撮影時にずれ落ちてしまう可能性も皆無とは言い切れない。MP3 再生機能付きの M1 ならリモコンユニットを装着しておけば安心。ちょっとかさばるようになったが、これで安心してポケットに放り込める。今まで使っていたソフト名刺入れは単眼鏡+自作マクロコンバージョン、バックアップ用バッテリ入れに。--sumim
柔らかいがやや厚みのあるプラスチック製の筒を加工して、カメラを固定しつつ、ネジのねじ込みにも耐えられるようなパーツを試作してみた。ほんの思いつきを試しただけのものだったが、このまま使い続けられそう。--sumim
残すは対面撮影ギミックのみ…(笑)。--sumim
このページを編集 (9931 bytes)
|
以下の 1 ページから参照されています。 |
- SD カード 最終更新: 2004-12-19, 22:00:48 <i60-35->
This page has been visited 22924 times.