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デストロイヤー艦

ガミラス冥王星艦隊を始めとするガミラス艦隊の主力艦、旧地球艦隊主力艦を一撃で破壊出来るほどの威力がある武器に旧地球艦隊の砲撃がまったく効果が無い装甲といった無敵のような戦艦だったがヤマトが登場してからまったく太刀打ち出来ず立場が逆転し、武器も装甲も貧弱な艦となってしまったが「完結編」まで活躍を続けた。--たっちゃん


ガミラス帝国の主力艦であり駆逐艦。ガミラスの量産型の駆逐艦には、最も有名な駆逐型デストロイヤー艦の他、高速巡洋型クルーザー、駆逐型ミサイル艦もある。駆逐型デストロイヤー艦という名称は、駆逐艦のことをデストロイヤーと呼ぶので、意味が重複している。高速巡洋型クルーザーという名称も、巡洋艦をクルーザーと呼ぶので重複した意味。それでも結局は駆逐艦なのだからややこしい。3種類の駆逐艦の名称は再考した方がいい。
艦のサイズについては、各説あり断定できない。初作品での初期地球防衛軍との艦隊戦シーンからすると、代表的な駆逐型デストロイヤー艦は古代守乗艦の「ゆきかぜ」とほぼ同じサイズであり、よって70メートルほどとなり、ポピーのB-CLUBより発売の 1/350 スケールのポリストーン製塗装済完成品と計算が合う。一方、同じくポピーのB-CLUBより発売のガミラス駆逐艦セット 1/2100 スケールのガレージキットは50mmの大きさなので、計算では105メートルになる。
以上述べた艦の名称と大きさとをうまく合わせて新たな設定を作るとすれば、ガミラスの戦艦(シュルツ艦と同型)がヤマトとほぼ同じ大きさであること、デストロイヤー艦の中で駆逐型ミサイル艦は最も小型であることから、『高速巡洋型クルーザー改め巡洋艦・約150メートル』『駆逐型デストロイヤー艦改め(主力)駆逐艦・約100メートル』『駆逐型ミサイル艦改めミサイル駆逐艦・約70メートル』などとしてはどうだろうか。
駆逐型デストロイヤー艦は、小型で高機動性な点ではいかにも駆逐艦らしいが、駆逐艦ならば魚雷やミサイルによる攻撃力がもっと必要である。艦の上部と下部に主砲(砲身がないタイプ)があり、舷側にも3連装砲身を前後両方向にもつ砲塔がある。高速巡洋型クルーザーは砲塔の数は少ないものの、艦橋を挟んで前後に1基ずつある主砲(砲身がないタイプ)は駆逐型デストロイヤー艦のものより大型で強力。駆逐型ミサイル艦は、舷側やや前方に左右2門ずつのミサイル発射口があり、上部甲板後部に特殊な形の砲身をもつ砲塔が1基ある。駆逐型デストロイヤー艦と比べると、高速巡洋型クルーザーはより大型の敵艦に対する砲撃能に優れ、駆逐型ミサイル艦は装甲に耐レーザーメッキを施した敵艦に対して有効な雷撃戦を挑むことができる。
劇場版、TV放送版すべての作品を見ると、駆逐型デストロイヤー艦が真正面の標的を仰角ゼロで砲撃する場合は選択肢がある。(選択1)上部甲板の砲塔から撃つ場合、第2砲塔(艦橋のすぐ前)の3連発射口のうちの両端の2門からのみ発射する。(選択2)艦底の砲塔から撃つ場合は、何も障害は無く撃つことができる。(選択3)舷側にある、3連装砲身を前後両方向にもつ砲塔で砲撃する。(選択3)の方式は、ひおあきら画のコミック「新たなる旅立ち」でも描かれている。
3種類の駆逐艦共に、艦首左右の大きな開口部が目立つ。駆逐型デストロイヤー艦と駆逐型ミサイル艦では左右各1つ、高速巡洋型クルーザーでは左右各2つ。これが大型魚雷発射口であるとか充填式大口径レーザー砲であるとかの説があるが、初作品のTV版では、シュルツ率いるガミラス冥王星基地艦隊中の駆逐型デストロイヤー艦が、アステロイドシップ(真田の発案)状態のヤマトに対して開口部からレーザー砲を発射しているシーンが複数回ある。
それにしても、ヤマトと冥王星基地艦隊との戦闘シーンで、初期地球防衛軍艦隊の主砲をもってしても全く歯が立たなかった装甲板をもつ駆逐型デストロイヤー艦が、ヤマト艦載機のブラックタイガーのパルスレーザー砲掃射程度であっけなく撃沈され、戦闘艦としての立場の凋落ぶりが余りに甚だしい。
「新たなる旅立ち」で、ガミラス星でガミラシウム採掘を行っていた暗黒星団帝国艦船に対し、デスラーはデスラー戦闘空母と駆逐型デストロイヤー艦、三段空母からなる艦隊で密集隊形を組み急襲した。デスラー艦隊と敵艦隊入り乱れての戦闘が行われた。デスラーはこの戦い方を格闘戦法と呼んでいる。ガミラス艦隊の戦法は、瞬間物質移送器を使用する以外では包囲戦法と格闘戦法である。包囲戦法には、敵艦隊を包囲する高速航行可能な艦が敵以上の数を要する。駆逐型デストロイヤー艦は小型であるので、建造には戦艦1隻分の物資で数隻が建造でき、この戦法に向いている。高機動性の点では、格闘戦法にも向いている。
「ヤマトIII 第17話 デスラー帝国危機一髪」では、ガルマンガミラス本星を襲ったボラー連邦のワープミサイル群に対して、戦闘衛星と駆逐型デストロイヤー艦群が迎撃にあたった。本星の警護艦隊なのであろう。映画「完結編」の最後の戦闘シーンで、「さらば〜」で登場したデスラー艦と同じデザインの艦を旗艦とする、デストロイヤー艦群がガルマンガミラス艦隊を構成していた。--シルクロード

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